遺言書と遺書の違い

 

・遺言書と遺書は違うの?
ここでは、遺言書と遺書の違いについて説明したいと思います。
どちらも、当人が亡くなる前に書き記す書状になるのですが、全く意味合いが違ってきます。

 

・遺言書と遺書の法的効力について
遺言書は、法的に財産の分配方法を指示する内容を書き記したものでありますが、遺書はそれとは違います。
遺言書には正しい形式というものがあり、その形式を守って作成しないと、法的効力を発揮しません。
すなわち遺言書が無効になるということです。
例えば、遺書に財産分与に関する内容を書き記しているようなケースがあったとします。
しかし、この場合、遺言書ではなく遺書ということで作成しているものなので、民法の法的効力は備わっていないということになります。

 

・遺書は感情を記録したもの
遺書というのは、遺言書とは違い故人の感情を記したものです。
恨みや怒り家族への想いなどを吐き出したメモですので、財産分与に関する指示をここに記しても、遺言書としての要件を満たしていないため無効になってしまいます。
あと、遺書は自殺か他殺かの判断材料にされることもあります。

 

・エンディングノートとは?
遺書と同じように法的効力はありませんが、就活の際に相続財産に関する情報をまとめたり遺品整理をしやすいように記録した、エンディングノートというものがあります。
エンディングノートには、銀行口座やSNSなど、自分が亡くなってしまった時のデジタル遺品を、遺族が整理しやすいように記録してまとめます。
ただ、エンディングノートには、基本的には何を書いてもいいので、家族に対する思いなども書き記しておく場合もあります。
こういったノートは、老若男女関係なく作っておいた方がいいです。

 

・相続財産の情報をまとめておくことの重要性
相続財産の記録は、遺族にわかるように残しておかなければなりません。
そのために遺言書というものがあります。
特に銀行口座は、遺族にとって見落としがちなものになります。
亡くなった被相続人の銀行口座は、死亡した事実が銀行に伝わると凍結されることになります。
凍結された口座を休眠口座というのですが、10年間休眠口座のままにしておくと、その遺産は丸ごと寄付される場合がありますので、そうならないよう口座の凍結解除手続きを行わなければなりません。
口座の凍結解除手続きは、被相続人や相続人全員の戸籍謄本が必要になり、その他、印鑑証明書や遺産分割協議書などの書類も必要になることがあります。
手続きは結構大変なものになりますので、こういった遺産相続に関する問題は、専門家に相談して、適切に処理をしてもらった方がいいでしょう。